今回は前回の続き「人と他の動物の聴覚的違い②」
人と他の動物の発声できる周波数を見ていきたいと思います。
前回、人と他の動物の聴ける周波数を比べてみました。
人が聴こえる周波数は20Hz~20000Hzくらいという話をしました。
結局ほとんどの動物に負けてしまいました。。。もしかすると他の動物に比べ天敵がいないため可聴域がそれほど必要がなくなり、生物は進化の過程で必要な部位ができ、必要でない部位は退化するので進化の過程でだんだんと衰えていったのかもしれません。
話を戻しましょう。
人が発声できる周波数は80Hz~1100Hzです。
今回は発声できる周波数を比べてみたいと思います。
前回動物の王者だった「イルカ」
イルカの聴こえる周波数は150Hz~150000Hzです。
元々イルカ=「超音波で話す」といったイメージはありますから
「超音波で話す」=「超音波が聞ける」ということになるでしょうから普通に考えても人よりは高い周波数を発声できそうですね。
イルカの発声できる周波数は7000~120000Hzまでです。
イルカがなぜ超音波を発することができるのかは実はまだよくわからない部分も多いようですが、
頭部に人間の鼻孔通路にも似た、音唇と呼ばれる空気が通過する狭い通路のような穴があり、ここを空気が通過することで振動がおき、超音波がでるようです。
超音波って一言でいうと難しいですが、人には聴こえない高い周波数のことです。
なのでイルカの出す音はほとんどわれわれには聴こえません。
ちなみに周波数=振動数なのでイルカは発声部の何かが1秒間に120000回振動しているってことですね。。すごい。。。
イルカに並んで超音波と言えば「コウモリ」。彼らも120000Hzまで出ます。真っ暗闇の中でもこの超音波のお陰で障害物にぶつからずに飛べますからね。
次にわれわれの身近な動物「猫」。
彼らは60Hz~65000Hzの音が聞こえると前回書きました。
猫がどれくらいの周波数を発声できるかというと
760Hz~1520Hzくらいです。以外に狭いですね。
これだとおよそ「ソ」の音からその1オクターブ上の「ソ」の音までですから歌を歌うのは難しいですね。。。。
次は「カエル」。よく田舎の田んぼで鳴いてますね。「カエルの歌」という歌まであるくらい鳴くイメージがあります。
彼らは50Hz~8000Hz。ピアノの一番高い音が4186Hzですからかなり出るのがわかると思います。
他には「イナゴ」
彼らは変わっていて聴こえる周波数は100Hz~15000Hzなんですが、発声する周波数は7000Hzから100000Hzです。
自分で鳴いていてもそれが聴こえてないってことですよね。。。不思議。。。
・・・と思ってましたが、人も同じようなことがあります。
人は最初に書いたように
「人が聴こえる周波数は20Hz~20000Hz。
人が発声できる周波数は80Hz~1100Hz。」
ですが、これは一般論の話、ギネスに載っている一番の高音の持ち主は以前「世界一○○な音楽」で紹介した「ジョージア・ブラウン」。
この人です。
この人の最高音域はG10、なんと25088Hz!!!!!。
これだと高い音域は本人も聴こえない可能性があります。ちょっと想像を絶しますね。。
ただ、声って頭蓋骨にも響いているので私たちが聴いた彼女の歌と実際彼女が聴いている音質は若干違うかもしれませんね。
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